一般婦人科から生殖医療を専門とする不妊治療専門クリニックへ転院しました。

この記事では不妊治療専門クリニックへの転院と不妊治療の基礎的な検査についての経験談をまとめていきます。
- 一般婦人科から不妊治療専門クリニックへの転院
- 不妊治療の基礎的な検査
- 検査結果と今後の治療方針
転院とともに共有されるのは、紹介状に書かれた病状と今までの治療の概要のみでした。
転院先で一通りの再検査やより詳しい検査をすることになりました。
一般婦人科から不妊治療専門クリニックへの転院
まずは、転院先のHPで通院方法について確認しました。
初診の方は電話予約をすると書かれていたため、受付に電話をしこれまでの経緯と紹介状を持っていることを伝えました。
直近で空いている日を教えてもらい、仕事の予定と合わせて1週間後に初診の予約をしました。

有名なクリニックはなかなか予約が取れないと聞きますが、開業したてのクリニックだったためすんなり予約が取れました。
初診では、まず一般婦人科での治療が私に合っていたのかを確認しました。
不妊治療専門クリニックでの今後の治療について
排卵誘発法での治療についての相談
2016年12月から2017年4月まで一般婦人科に通い、基礎体温表の動態からクロミッドによる排卵誘発法での治療をしてきました。
先生に排卵誘発法を3ヶ月間、薬を増量し行ったことと、通水検査の結果を私なりに伝えました。
すると、先生からはこのように言われました。

一般婦人科での検査は簡易検査だったので、精密検査をしましょうというご提案でした。
人によっては、検査より早く治療を!とおっしゃるそうです。

と言うことで、まずは、検査を受けることになりました。
血液・ホルモン検査は安心の結果でした
先生からわかりやすく説明していただいた後に、血液・ホルモン検査をしました。
脳下垂体
- 卵巣刺激ホルモン(FSH):卵巣に働き、卵胞を成熟させます。これが少ないと卵巣がうまく働けず、生理不順にもなります。
- 黄体化ホルモン(LH):排卵直前に通常の数倍量が分泌され、成熟卵胞から順に排卵させます。1つの卵を排卵させると残りの卵胞を黄体にかえていきます。
- 卵胞ホルモン(エストロゲン):成熟した卵胞から分泌され、子宮内膜を厚くします。おりものもこれによって増えます。
- 黄体ホルモン(プロゲステロン):体温上昇をさせます。エストロゲンが厚くさせた子宮内膜を着床しやすくふかふかにします。
月経3~5日目に、プロラクチン、FSH、LH、エストロゲン値を測定しました。
検査結果は以下の通りでした。
- プロラクチン:8.17(基準値:6.1~30.5)ng/mL
卵胞期のホルモン値の確認
- LH:4.41(基準値:1.8~10.2)mIU/mL
- FSH:6.49(基準値:3.0~14.7)mIU/mL
- エストラジオール(エストロゲン):66(基準値:25~85)pg/mL
なんとすべて基準値の範囲内でした。
疑いのあった排卵障害については、内診もしていただきました。
検査後の診察室での先生からの説明は嬉しい内容でした。

今まで妊娠できなかったのは治療法が私に合っていなかったんだと思えて、少し安心しました。
次は子宮卵管造影検査です。通水検査の結果から、一番不安の大きい検査でした。
子宮卵管造影検査で不妊の原因がわかりました
子宮卵管造影検査は、子宮口から造影剤を注入し、子宮の形や卵管が閉塞していないかを見る検査です。
こんなことがわかります。
- 子宮の形:単角子宮、双角子宮、内隔子宮など
- 子宮内腔の異常:子宮内腔ポリープ、子宮粘膜下の筋腫、子宮内腔の癒着
- 卵管の異常:卵管のつまり、閉塞など
通水検査同様、検査後に卵管のつまりなどが取れることで自然妊娠の可能性が高まるそうです。

事前に注意点の書かれた文書をもらい、当日は予約の15分前に通院しました。
検査は、痛みもなくあっという間に終わりました。
- 卵管鏡下卵管形成術(FT:falloposcopic tuboplasty)
- 体外受精
それぞれの治療法について、説明を受けました。
卵管鏡下卵管形成術
卵管鏡下卵管形成術を選択する場合は、術後1年間はタイミング法や人工授精のチャレンジをしないといけない。
手術後に再閉塞の可能性もある。
体外受精
体外受精を選択する場合は、IVF説明会に参加し、夫婦ともに治療内容への同意が必要。
IVF説明会の参加は、私1人でもOK。
✓卵管閉塞になる原因は不明の場合が多いようです。卵管鏡下卵管形成術前後は、異所性妊娠の可能性が高いとも書いてあります。
今後の治療について夫婦で話し合いました
今後の治療は、私の一存で体外受精に進むことにしました。
夫はできるだけ自然がいいという意見で、卵管鏡下卵管形成術を望んでいましたが、それにはまた転院しないといけないという理由と、体外受精の方が妊娠までの期間が短いように感じたことを伝え、納得してもらいました。

説明会は、私1人で参加し持ち帰った資料を夫に読んでもらうことにしました。
ここまでにかかった費用をまとめていきます。
費用について
転院後、不妊に関する検査をした1ヶ月間でかかった費用の合計は、12,555円でした。
内訳はこちらの通りです。
- 初診:5,115円
- 血液・ホルモン検査:2.440円
- 子宮卵管造影検査:5,000円
検査はほぼ保険適応だったため、そこまで大きな負担にはなりませんでした。
おわりに
一般婦人科から不妊治療専門クリニックへ転院しました。
血液・ホルモン検査と子宮卵管造影検査を経て、私の不妊の原因は「両側卵管完全閉塞」でした。
自宅で夫に結果報告をしながら号泣してしまいましたが、夫婦でよく相談し、体外受精に進むことに決めました。
大きな費用と頻回の通院になることは予想できますが、きっと短期間!と考えて、今は何よりも治療に集中することにしました。
無事に授かれますように…。
※このブログの内容は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。